「麻疹(はしか)」急拡大の異常事態!感染力がすごい!
こんばんは~ 篠原です。
皆さまは、麻疹(はしか)はどのくらい
の感染力があるかお分かりでしょうか?
麻疹は感染症の中では、最も感染力が
強いといわれています。
感染のしやすさを知るための数値で
「RO(基本再生産数)」があります。
感染症を持った1人が平均して何人に
感染するのかを「RO」という数値が
示します。
「RO」が1の場合は1人から1人に
感染するという意味です。
皆さまも良くご存じのインフルエンザでは
「RO」は1~2です。
インフルエンザに感染した1人は、周りの
1~2人に感染させるということです。
ところが、麻疹の「RO」は12~18です。
つまり麻疹を発症した1人は、まわりにいる
麻疹に免疫のない12人~18人もの人たちに
感染させてしまうのです。
麻疹は「空気感染」する感染力の強い感染症
です。
感染症の中で「空気感染」するのは、
麻疹(はしか)と水痘(みずぼうそう)と
結核の3つだけです。
麻疹は免疫を持っていない人が感染すると
100%発症します。
麻疹の症状
発症した初期は、鼻水、のどの痛み、咳など
の風邪のような症状です。
これらの症状が先行してから、典型的な発疹と
高熱がでます。
感染力が最も強いのは、発疹がでる前です。
そして、麻疹はそのような初期の風邪の
ような症状がでる1日前から他の人に感染
させる可能性があるそうです。
麻疹の潜伏期間
症状がでるまでに、10日~12日の
潜伏期間があります。
コンサートやイベントあるいは空港で
感染してしまった場合、感染した人は
潜伏期間に、さまざまなところを移動します。
この感染した人の移動とともに広域に
拡大していきます。
麻疹を発症した人が、他の人へ感染させる
可能性がある期間
症状がでる1日前から発疹が消えてから
4日間、または解熱後3日間です。
関西国際空港では、集団感染が確認されて
います。
今後、感染者がさらに増えることは確実
です。
感染したほか患者を診察した医者や
救急隊員などの医療関係者が3人、
空港の利用客2人が感染していて、関空の
周りだけで37人が感染しています。
関空の従業員32人の内、31人が
チェックインカウンターの窓口業務を
していた人です。
千葉でコンサートに参加した麻疹の感染者
も、空港を経由していたことがわかっています。
同じ日に同じ空港を利用した数名が、居住地に
帰ってから発症したこともわかっています。
麻疹はワクチンの接種により予防ができます。
予防接種により、感染拡大を防ぐことが
可能な感染症です。
ワクチン接種を1回しかしていない
「空白地帯」は26歳~39歳です。
読んで頂きありがとうございます。
失礼いたします。 篠原香代