サケやエビを食べると頭が良くなる!マウス実験で学習・記憶能力が高まった!
こんばんは~ 篠原です。
皆さまは、サケやカニ・エビなどに豊富に
含まれている赤い色素の
「アスタキサンチン」
をご存じでしょうか?
「アスタキサンチン」は老化の原因になる
活性酸素を除去する、抗酸化作用が非常に
高く、ガンや認知症の予防が期待できると
いうことで、今注目を集めています。
そのアスタキサンチンが、脳の海馬の働きを
活発にして、学習・記憶能力を高めることを
初めて突きとめ、「国際栄養食品学誌」に
発表されました。
アスタキサンチンは強力な抗酸化作用が
あります。
その効力はビタミンEの1000倍、
ベータカロチンの100倍にもなります。
中でもすごいのは、脳内でも働くことが
できる数少ない抗酸化物質だという点です。
脳は最も重要な器官なので、入口に
「血液脳関門」という関所があり、不要な
物質ははじかれてしまいます。
ビタミンEやベータカロチンなどの
抗酸化物質でさえ通ることができません。
損傷した脳神経を補修する効果があることは
知られていましたが、健康な脳で記憶や
学習能力をつかさどる海馬にどんな効果を
与えるかはわかっていませんでした。
異なる濃度のアスタキサンチンを入れた
エサを、4週間マウスに与えた実験で、
一番濃いエサを食べたマウスの海馬の
神経細胞が増えました。
そして、そのマウスを空間学習と記憶能力
を確かめる迷路を作って実験すると、
アスタキサンチンを食べていないマウスに
比べると、学習・記憶能力が高まることが
わかりました。
またその実験で、記憶力を向上させる
新たな分子の伝達回路を発見して、その
回路にアスタキサンチンが良い影響を
与えることがわかりました。
日本人が良く食べるサケやエビに含まれて
いるアスタキサンチンに、慢性ストレスや
神経疾患予防効果があることがわかったと
いうことで、将来はサプリや治療薬への
応用の可能性があるということです。
いろいろな研究の結果、いろいろな病気を
治す治療薬などが開発されることは、とても
素晴らしいことですね。
読んで頂きありがとうございます。
失礼いたします。 篠原香代