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高額がん治療薬「オプジーボ」の薬価50%引き下げ ! 効果や副作用は ?

こんばんは~  篠原です。

皆さまは「オプジーボ」というがん治療薬を

ご存じでしょうか ?

 

奇跡の新薬といわれている「オプジーボ」

本日のニュースで、50%の引き下げ

2017年2月より実施すると発表されました。

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オプジーボってどんな薬

オプジーボは免疫細胞を抑制するがんの働きを

阻害します。

 

がんの治療薬には抗がん剤」「分子標的剤」

ホルモン剤などがあります。

免疫阻害薬は上記の3つとは違う新しい薬剤

として注目されていて、世界で開発が急がれています。

 

免疫細胞はがん細胞を攻撃して排除します。

がん細胞も細胞数の少ない早期には免疫細胞に

排除されることが多いのです。

 

でもがん細胞もやられる一方ではありません。

攻撃されたがん細胞は、ある方法で反撃を始め

ます。

 

免疫細胞には、攻撃を止めるブレーキボタンが

あります。

攻撃を受けたがん細胞は腕をのばして、この

ブレーキボタンを押すのです。

それによって、免疫細胞は攻撃をやめて

しまうのです。

 

その結果、がん細胞は増えていき、がんが進行

していってしまいます。

オプジーボは、ブレーキを押すがん細胞を止めて

ブレーキを守るのです。

 

その結果、免疫細胞の本来の力を発揮させて

攻撃力が復活します。

これがオプジーボの画期的な効果です。

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2015年12月、肺がんの新薬として、

公的医療保険が適用されました。

 

まだまだ、わからないことが多いのですが、

がん細胞が縮小するなどの効果が表れるのは、

肺がん患者全体の2割程度ということも

いわれています。

 

今回オプジーボの薬価引き下げが発表された

のですが、薬価は原則2年に1回改訂されています。

次回は2018年に実施予定でした。

 

途中での薬価引き下げは異例で、2015年度の

医療費が41.5兆円と13年連続で過去最高

を更新しています。

 

国民皆保険制度維持のため、引き下げせざるを

得ない状態になっていました。

 

肺がんの患者さん約5万人が1年オプジーボを

使うと総額1兆7500億円になるそうです。

 

100mg瓶で約73万円、20mg瓶が約15万円

で、体重が60kgの人ですと1回180mg必要なので

約133万円かかることになります。

2週間に1回の投与で1年間使い続けると年間で

3500万円弱かかることになります。

 

健康保険には、患者さんの負担額を抑える

「高額医療費制度」があるので、患者さんが

支払う医療費は最大でも年間200万円程度

です。

 

結局、約3300万円の額が保険事業者の

負担になるのです。

 

そのため、利用者が増加したことから、

オプジーボの緊急値下げに踏み切ったという

ことです。

 

副作用

製造販売元の小野薬品工業では、緊急時に対応

できる医療機関に限りオプジーボの販売をしていて、

1日10人~20人の患者さんにオプジーボを

投与している医療機関で、1割ほどの患者さんに

重篤な副作用が起きているということです。

主な副作用は

間質性肺炎

●重症筋無力症

●劇症1型糖尿病

などです。

 

森喜朗元総理は、79歳ですが、昨年肺がんの

除去手術を受けました。その後再発が見つかり、

抗がん剤治療を始めましたが、副作用に苦しみ

体調が悪化していきました。

 

昨年12月に保険適用になった、オプジーボを

投与すると、すこしづつ体力が回復しました。

今年初めころは自力で階段も上がれない状態

でした。

 

春頃から急激に体力も回復して、現在は

東京五輪パラリンピック組織委員会会長

として、小池百合子東京都知事と対決している

姿を拝見すると、重い病を患ったようには

全く感じられませんね。