kayoとdackyの日々の出来事と旬な話題

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栃木県立がんセンターで移動になる看護師さんの感動的なお手紙!

こんばんは~  篠原です。

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何度かこのブログにも書いていますが、

私の12歳下の妹が「肺がん」の宣告

をされたのは、今から10年前になります。

 

手術の日のことは、私にとって本当に

それまで生きてきた中で一番「長い一日」

となりました。

 

最初の予定は、左の肺を2/3取る手術で

約4時間と説明されていました。

妹のつれあいと姉妹3人で待合室で待って

いると、doctorが来て「開けてみたら左肺

全体に「がん」が飛んでいます。

このまま閉じれば生存率20%、左肺を

胸膜ごと全摘すれば生存率50%です。

本人は寝ているので、家族の方が決めて下さい」

 

もちろん、祈る思いで生存率の高い方を選択

しました。

それからの手術が終わるまでの待っている

時間がとてもとても長く感じました。

doctorが摘出した肺を見せて説明してくれた

時は、11時間の時間が経っていました。

 

元気になり、私と一緒にゴルフも楽しめるよう

になった、2年後、右の肺に転移していることが

判明しました。

それから、現在に至るまで、抗がん剤治療の

ため入退院の繰り返しをしながら、頑張って

います。

 

約2週間前に、コンペでホールインワン

達成したのも、きっと頑張っている妹に神様

が、ご褒美をくれたに違いないと私は思って

います。

 

今日は、入院している妹のお見舞いに行って

きました。

ちょうど妹が手術したときに、肺がん病棟に

移動になった看護師さんのMさんから、4月

から移動になるということで、手書きの手紙

を頂いたということで、見せてもらいました。

 

以下看護師のMさんからの原文です。

Wさんへ

Wさんは、私が東3に配属になって初めて

片方の肺を全部とる大きな手術をされた

患者さんでした。

本当に病気なの ?って疑うくらい元気で私に

『手術してもバレーボールできるかな ?』って

質問されたことをよく思い返します。

手術後は、本当に辛い日が続き、ほんの少し

動くことも考えて、構えて『ちょっと待って』

『無理』と身体が思うように動かない日が

続きました。

私たちも毎日Wさんが辛くないように、どう

すればよいか話し合ったことを思い出します。

 

そのような中でもご主人が本当に熱心にそばに

いてくれて無事に回復して退院できたことは、

嬉しくてたまりませんでした。

退院後ご主人と仲良くゴルフを楽しんで、

新たな楽しみを見つけ生活していることを

聞いて自分のことのように嬉しかったです。

 

治療を続けるということは、身体だけでなく、

心も強くないといけない。そして支えてくれる

人がいるから頑張れるのではないかと思います。

 

東3に入院される方は男女問わず親しくなる

患者さん同士も多いようです。

いつのまにやら『女子会』も日常的ですね。

皆さんの元気な声、笑顔に私たちスタッフも

元気をもらっています。

自分の体調もあるだろうに、周りの人に気遣い、

人に尽くし、楽しいときは思いっきり笑って、

悲しいときは一緒に泣いて、一人ひとりが、一つ

一つの時間を大切に全力で過ごしていると思い

ます。

ナースという仕事は患者さんやご家族を支えて

いく仕事だと思いますが、気づけば多くの方々の

人生の一部の大切なときを共にし、共に学ばせて

頂いていることの方が多いです。

感謝でいっぱいです。

東3での経験すべてが私の宝物です。

私も私の与えられた仕事を頑張りますからね !

また笑顔でハグしてください。

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(どんな困難も、ものともしないで、ひたすら

突き進むこと)

 

素敵な便箋2枚に書かれた、お手紙でした。

いまどき、こんな素敵な看護師さんが

いるのだなぁと強く心を打たれました。

 

読んで頂きありがとうございます。

失礼いたします。   篠原香代