kayoとdackyの日々の出来事と旬な話題

日々の出来事や愛犬dacky君のこと、旬の話題を書いていきます。

東日本大震災の原発事故で飼い主に置き去りにされた秋田犬「アキタ」逝く!

こんばんは~  篠原です。

22日の朝日新聞

「震災後の寄付・分配に課題」という

記事の冒頭で「アキちゃん」こと「アキタ」

のエピソードや写真が紙面に載った翌日の

23日に息を引き取った秋田犬の「アキタ」

f:id:kayo0130:20160327023710p:plain

その記事の内容は

「3.11から5年、寄付錦7億円超の分配に

批判。被災ペット救援に適切に使われた?」

 

東日本大震災では多くの犬や猫などのペット

被災しました。

その救援のための窓口になったのが

「緊急災害時動物救援本部(現ペット災害対策

推進協会)」です。

 

JR福島駅から車で30分の山あいに

「SORAアニマルシェルター」があります。

震災で飼い主とはぐれたり、一緒に暮らせなく

なった犬や猫、約50匹が今も暮らしています。

 

このような救援活動の支えになったのが、全国

から救援本部に集まった寄付金でした。

救援本部には、総額7億2583万円余りの

寄付金が集まりました。

 

アキタは東日本大震災から1か月経った、

2011年4月中旬、福島第一原発の北に位置

する福島県南相馬市内を放浪していたところを

ボランティアに保護されました。

猫に餌やりをしていたボランティアのもとに、

トコトコと早足で近づいてきたといいます。

 

もともとは首輪につながれたまま取り残され

ていました。

アキタが近寄って行った民家の側には、ひき

千切られた首輪が鎖につながったまま落ちて

いたということです。

 

アキタの「SORAアニマルシェルター」での

5年間の生活の始まりでした。

アキタは外に出ることと顔をなでてもらうこと、

優しく接してくれる人が大好きでした。

一方で他の犬とすれ違ったりするのは嫌いで、

カミナリを怖がったり、臆病な性格でした。

 

アキタに昨年5月、ふらふらと貧血のように

歩く姿が見られるようになり、動物病院に

かかったところ「がん」とわかりました。

すぐにガンの摘出手術をしました。

 

今年に入って転移していることがわかりました。

獣医師から「余命はわずか」と告げられました。

 

余命宣告されてからは、スタッフがシェルター

に泊まり込んで面倒をみていました。

天気の良い日にはスタッフの手助けで外に出て

太陽にあたりながら、気持ち良さそうにずっと

眠っていたといいます。

f:id:kayo0130:20160327004440p:plain

高齢者施設にいる男性が飼い主と判明

しましたが、その男性が所有権を手放さ

なかったため、里親を探してあげることが

できなかったようです。

 

震災から5年が経ち、譲渡が難しい犬や猫が

シェルターには残っています。

シェルターで終生飼育をしなけれはいけない

というステージになりつつあるということ

です。

 

亡くなったアキタのことを考えると、涙が

止まりません。

シェルターに引き取られてからは、幸せな

日々を送っていたのだと思いますが、あの

原発事故で置き去りにされ、1か月間、

どのような思いでいたのだろうか。

食べるものもなく、やっとの思いで鎖を

ちぎりボランティアのところに助けを求め

たアキタ・・・

 

神様はそんなアキタに最後まで苦しみを

与えた。アキタのことを考えると、可哀想で

なりません。

 

ご冥福をお祈りします。

 

読んで頂きありがとうございます。

失礼いたします。   篠原香代