ロシアのサファリパークのトラとヤギの心温まる友情に亀裂が!
こんばんは~ 篠原です。
ロシアのシベリアにある
サファリパークで、希少なアムールトラが
飼育されています。
ある日、トラのエサとして1頭の黒ヤギが
送り込まれました。
このサファリパークでは週に二度ほど、
生きたまま動物を放って捕食させることを
習慣にしています。
ウサギやヤギが大好物だという、アムールトラ
ですが、黒ヤギを敷地内に入れたとき、
通常なら逃げ回るのですが、黒ヤギは全く
逃げ回ることもなく、それどころかトラに
向かって角で攻撃して追いかけまわした
そうです。
この行為で、トラは黒ヤギをエサとして
認識しなくなりました。
この黒ヤギにはロシアで古くからある児童書
に出てくる勇敢な少年の名前「ティムール」
という名前がつけられました。
そしてトラとヤギとの間に友情が
芽生えるというとんでもない奇跡が
巻き起こりました。
ティムールは敷地内に放たれてから4日目
の夜、トラの寝床を占領してしまい、
そこで寝たと言います。
トラはそれを許して屋根の上にいた
そうです。
アムールトラはロシア極東などに生息する
トラで、体系は大型で雄の個体で
全長3メートル、300kgを超えた例も
報告されています。
ティムールはアムールトラが行くところに必ず
付いて行きトラもそれを許して、ティムールが
視界から消えると心配し必死に探すといいます。
ティムールは飼育員さんが干し草や小麦、
飼料、水を与えていました。
ティムールがエサを食べている無防備な間も
襲う様子もなく自分のエサが運ばれるとそれを
食べていたトラでしたが・・・
トラがついにヤギに怪我を負わせてしまいました。
その理由とは
ティムールが自身の角でトラを突いたり、足で
蹴ったりという行動が見られるようになり、
耐え忍んでいたトラもついに我慢の限界がきて
しまい、ティムールの首根っこをくわえて宙に
放り投げ、坂から落とすという反撃にでたのです。
このことによって、ティムールは負傷して、
現在は隔離されているようです。
心優しいアムールトラの側で生活していた
ティムールは、ちよっと調子にのってしまったの
でしょうか。
ずっと我慢していたであろうトラの心の内を
考えると、つらい気持ちになります。
仲良しでいつも一緒だったのに・・・
やはり自然界の秩序を甘くみてはいけないと
いうことなのでしょうか。
読んで頂きありがとうございます。
失礼いたします。 篠原香代