kayoとdackyの日々の出来事と旬な話題

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大村智氏が「ノーベル医学生理学賞」を受賞した、難病を救った『イべルメクチン』とは?

こんばんは~  篠原です。

2015年のノーベル医学生理学賞

を受賞した大村智氏は、連日テレビに出ていて、

皆さまも良くご存知のことと思います。

 

 

受賞理由は寄生虫によって引き起こされる

感染症の治療の開発」です。

 

70年代から各地で土を採取して、微生物を分離・

培養してきました。その中で寄生虫に効果のある

抗生物質「エバーメクチン」を発見した功績が

評価されて、ノーベル賞につながりました。

 

「エバーメクチン」を元に開発されたのが

「オンコセルカ症(河川盲目症)」や

リンパ系フィラリア症(象皮病)」などを

引き起こす寄生虫の駆除剤として作られた

「イべルメクチン」です。

世界中で10億人もの人々を寄生虫病から救ったと

いわれています。

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私たちの健康を守る「微生物の働き」

 

1グラムの土の中には、約1億の微生物

存在するといわれています。

その種類にも、細菌(バクテリア)やカビなど

さまざまなものがあります。

「エバーメクチン」を生産していたのは、放線菌

といわれる微生物です。

 

土の中の微生物の働きは、生物の死骸や枯葉

などを分解して、二酸化炭素などのガスや水、

植物の成長に必要な養分に変えることです。

 

農作物の栽培「よく肥えた土」という言葉

には「より多くの微生物を含む土地」ということです。

 

大村氏が発見した抗生物質「エバーメクチン」は

病気の原因になる線虫などの神経系を麻痺させる

けれど、哺乳類の神経系には影響しないという

特性が、寄生虫病の特効薬に利用されました。

 

人間の体内には100兆以上の微生物が存在します。

抗生物質を人間の色々な症状に対する薬として

用いる場合は「エバーメクチン」のように

「人体には無害」

という特性を持ったものになります。

ですが、抗生物質を不用意に服用すると、腸内細菌の

ように健康のための必要な微生物まで、一掃してしまう

ことあるので、注意が必要です。

人間の体内にいる100兆を超える微生物のバランスに

より、日々の健康に密接に関わっています。

 

日本では、「イベルメクチン」は、ダニが

原因で感染する皮膚病「疥癬(かいせん)」

特効薬として普及しています。

近年、高齢者が多く感染することで知られ、

医療現場や介護現場で感染が広がるなど、問題

になっている病気です。

 

以前は塗り薬やかゆみ止めの内服液が一般的

でしたが、「イベルメクチン」ができてからは

塗り薬を使わなくても、1~2回の内服で

寄生しているヒゼンダニの駆除が可能になりました。

 

読んで頂きありがとうございます。

失礼いたします。        篠原香代