「北斗晶」さんの会見での生存率50%とリンパ節とはどのような器官?
こんばんは~ 篠原です。
皆さまもうご存知のように、タレントの北斗晶さんが
「乳がん」を発表して右乳房の全摘出手術を
しました。
会見によると、「やはり脇の下のリンパ節にも転移
しており、医師からは胸だけなら5年生存率70%
だが、転移していると50%と告げられた」
とのことでした。
ガンが見つかると、心配なのは他の臓器や器官への
転移です。なかでも重要視されるのはリンパ節です。
生存率を押し下げてしまうリンパ節への転移ですが、
リンパ節の役割は何なのでしょうか?
そしてガンが転移すると大変なのはどうしてなの
でしょうか?
人の全身には、血管のほかに、リンパ管という
管が張り巡らされています。
リンパ管のところどころに、リンパ節があります。
リンパ節の役割は、リンパ管内部を流れるリンパ液
に細菌やガン細胞などの異物が含まれていないかを
監視して排除するのです。
ですから、リンパ節はリンパ管の関所のようなもので
リンパ管を流れるリンパ液は、リンパ節を経由して、
最後は静脈に注がれます。
ガンの転移は、がん細胞が血管やリンパ管に入り込み、
血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器や器官に
移動して、そこで増えることで起こります。
リンパ節はガン細胞を排除する役割もあるのですが、
そこで全滅させることができずに生き残るガン細胞も
あります。
リンパ液の流れに乗ってどこに転移するかは
わからないのですが、最初にガン細胞が見つかった
場所の近くのリンパ節や臓器や器官、または
血流の流れの豊富な肺や肝臓、脳、骨などです。
北斗晶さんが会見で言った「5年生存率50%」が
大きく報道されて、一人歩きしているようです。
そこで、乳がんの進行度を確認してみたいと思います。
●0期
「非浸潤ガン」と呼ばれ、早期の乳がんで100%
の治癒が期待できます。
●1期
しこりが2㎝以下でリンパ節転移がないもの。
●2期
しこりが2㎝を超えてリンパ節転移がないもの。
または2㎝以下だがリンパ節転移があるもの。
●3期
リンパ節転移が進んでいるもの。しこりが5cmを超え
リンパ節転移があるもの。しこりが皮膚や胸壁に及ぶもの。
炎症性乳がん。
●4期
肺・骨・肝臓・脳など乳房以外の臓器に転移があるもの。
生存率
1期・99.8%
2期・95.2%
3期・78.6%
4期・30.5%
ですから北斗晶さんの場合2期と診断されて
いますから、95.2%で、3期に近い2期と
いうことを踏まえて、3期と考えても78.6%
になります。
これから抗がん剤治療が始まるとのことで、
副作用が色々でると思いますが、頑張って
治療して下さい。
私の妹は「肺がん」を患っています。
10年前、左肺全摘の手術をしました。
手術の途中で、控室で待っていた家族が、
執刀医に呼び出され、最初は左の肺3分の2
の摘出ということで、手術室に入りましたが、
開胸したら左肺全部にガン細胞が飛び散って
しまっていて、このまま閉じた場合は5年生存率は
20%、左肺全摘出して50%と言われ
「どうしますか?」
もちろん家族は50%の方をお願いして、11時間
の手術に耐えました。
私は、今でもその日のことは、鮮明に思い出します。
私の一生で一番長い日だったと思います。
その2年後、今度は右の肺に転移が見つかりました。
それから、入退院の繰り返しで、抗がん剤治療を
しながら、今も頑張っています。
入院していないときは、週一で、私と一緒にゴルフ
を楽しんでいます。
だから大丈夫です。
北斗晶さん、どうか頑張って下さい。
読んで頂きありがとうございます。
失礼いたします。 篠原香代