kayoとdackyの日々の出来事と旬な話題

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「宅配便」 深刻な人手不足と価格競争にシステムが崩壊!?

こんばんは~  篠原です。

皆さまはネット通販を利用してお買い物を

されたことはありますか?

 

家に居ながら、様々な商品を購入できるという

「ネット通販」

それに伴う「宅配ビジネス」の実態とはどんなもの

なのでしょうか?

私たちの手元に荷物が届くまでに、どんなことが

起きているのでしょうか?

 

朝、ネットで注文したものがその日の内に届く

のですから、私たちの生活は本当に便利になりました。

そういう便利さは、全国に張り巡らされた宅配便網が

あるからです。

 

メール便を含めると、宅配市場は年間90億個にも

なります。

昔は「仕事はきついけれど、佐川で3年働けば家が

建つ」と言われていましたが、それは1990年代

までの話だということです。

 

今は給与も抑えられ、人手不足が慢性化しているという

裏には、送料値下げの価格競争があるのです。

 

アマゾンが日本に進出する時に、本は値引きが

出来ないから代わりに送料無料という方法を

取ったのです。

日本人は何でも「全部込み」というのが、わかり易く

好きですが、「送料無料」をうたう商品の価格には、

送料が転嫁されます。そして宅配業者に払う送料も

低く抑えられています。

 

2013年に佐川急便は、ネット通販最大手のアマゾン

との契約を打ち切りました。

業界に大きな激震をもたらしましたが、その理由は

価格競争に耐えかねて撤退をしたとのことです。

 

佐川急便が当時受け取っていた運賃が270円だったと

すれば、20円ほど上げて欲しいという交渉をした時、

アマゾンは宅配便の運賃をさらに下げて、その他に

メール便でも判取りをするようにと要求したそうです。

その時に、いくら物量が多くても、佐川急便は

ボランティア企業ではないということで、アマゾンの

取引を打ち切るという結論を出したそうです。

 

宅配便とメール便との違いは、判取りの有無にあります。

判取が必要な宅配便は不在なら再配達はつきものですが、

郵便受けに投函すれば完了するメール便には再配達は

ありません。

 

佐川急便はアマゾンとの取引の打ち切りについて、

「ライバル会社(ヤマト運輸)に100億円のエサを

提供した。これは、佐川急便の収入の1.5%で、

結果としてヤマト運輸は集配品質の低下と固定費が

増加した。」と2014年の会長訓示で

話しています。

 

リアルな商品を選ぶときには、「安かろう、悪かろう」

という感覚が働くけれど、送料に関しては平気で

「無料」を選んでしまいます。

ですが「送料無料」のつけは、確実に誰かに回されます。

 

日本の宅配は誤配も少なく、世界的にもとても高い

レベルです。ですが、インフラは脆弱でとても、

もろいのです。

人手不足は深刻で、このままいけばシステムが崩壊して

ある日突然、宅配便が届かなくなるということにも

なりかねません。

 

読んで頂きありがとうございます。

失礼いたします。         篠原香代