「人食いバクテリア」 患者急増! 感染率過去最多! 致死率が3割!
こんばんは~ 篠原です。
ご存知でしょうか?
人食いバクテリアとは正式名称は
劇症型溶血性レンサ球菌感染症
といいます。
今年の患者数が、調査を始めた1999年以降
最多となり、8月25日時点で284人と
なっています。
これまでの最多は昨年の273人です。
この溶連菌自体は非常に身近な細菌で、多くの人が
元気な時でも、のどや粘膜、皮膚などに日常的に
保持しています。
免疫力が弱くなった時などに、劇症化して、進行の早い
致死性のある疾患に変化します。
症状
溶連菌は普通はのどに多く存在していて、のど風邪の
原因になることもあります。
ですが、皮膚や筋肉が壊死するという症状が出るのは
手足がほとんどです。
強い痛みとともに、赤く熱を持って、その後水ぶくれ
が出来て皮膚が黒く壊死してしまいます。
恐ろしくスピードが速く、発症から1~2日
で死に至ることがあります。
他に発熱・嘔吐・下痢・血尿・意識障害など
進行すると様々な症状がでます。
感染
ひっかいた・物が刺さった・やけど・虫刺され
などで、皮膚にできた傷が原因となることが
多いです。
皮膚表面の傷だけではなく、青あざや捻挫など傷の
ない外傷でも発症することも報告されています。
特に注意しなければならない人
★糖尿病・肝硬変・慢性腎臓病・がんなど
免疫力が落ちる病気を持っている人
★免疫抑制剤を服用している人
★アルコールの摂取量の多い人
★インフルエンザ・水ぼうそうなどの
ウイルス感染症にかかっている人
予防
残念ですが、効果のはっきりした予防法は
ありません。
一般的に皮膚に傷ができた際に気を付けることは
★傷はすぐにシャワーなどでしっかりと洗う
★傷があるうちはプールや温泉、海を避けること
★傷に触れる可能性のある手や指先を清潔に保つこと
以下の場合は受診を遅らせないことが重要です。
★我慢できない患部の強い痛みがある。
★患部の赤みや腫れに加えて、高熱や強いだるさ
などの症状がある。
★患部が赤くなった後に赤紫~黒みを帯びてきた
水ぶくれができた。
またインフルエンザウイルスなどと違い、人から人へ
感染が拡がるものではありません。
なぜ近年患者数が増えているのかということは、
医療者の中でこの病気の認知度が上がってきたために
正しい診断が付くようになったということと、
高まってきたため、保健所への届け出を行う
医師の割合が増えたという可能性もあります。
一週間以内に保健所に届けなければなりません)
このようなことから、実際に患者数が増えたわけでは
ないという可能性もあるかもしれません。
致死率が30%~60%と言われているこの病気は、
例えば太ももに感染が広がって、壊死してしまった
場合は、太ももから下を全て切り落としてしまわないと
救命が出来ない場合があります。
私の母が、2年前の12月28日に左足のももから
下にかけてやはり、たった一日の間で皮膚が凄い
状態になりました。
救急車で病院に運ばれましたが、その病院で手に負えず
別の病院に転送されその時の診断が
と言われました。
その時の写真です。
幸運にもこれは、「帯状疱疹」という診断でした。
本当に助かりました。思わず、「神様ありがとうございます。」
と言ってしまいました。
読んで頂きありがとうございます。
失礼いたします。 篠原香代