【高校野球】 優勝した東海大相模と準優勝の仙台育英・両監督の指導法 !
こんばんは~ 篠原です。
皆さま高校野球の決勝戦はご欄になりましたか ?
高校野球100年のメモリアルとなった
第97回全国高校野球選手権大会を見た多くの人は
「感動をありがとう !」
と思ったことと思います。
今年の夏の甲子園は注目選手が多かったですね。
話題の中心は何と言っても早実の怪物1年生の
清宮選手でした。
関東一校のオコエ瑠偉選手、九州国際大付属の
山本武白志選手等などなど。
そんな中で、決勝の檜舞台に立ち、最後に
スポットライトを浴びたのは東海大相模の
右腕エース・佐藤世那投手でした。
結果は小笠原選手に軍配が上がりました。
小笠原選手が9回で自らが決勝弾を放って、
一周してベンチに戻って来た時、いつも厳格な
門馬敬治監督が笑顔を浮かべながら出迎え、
小笠原をギュッと抱きしめました。
この時のシーンは私も心を打たれました。
抱きしめられた小笠原は「雨が降るかと思いました」
と言い、確かにそれぐらい珍しいことだったそうです。
優勝監督インタビューでお立ち台に上がって
「素直にずっと抱きしめてあげたかったです」
「今日は最後のゲーム(3年生)だから、僕も選手を
全員褒めますよ」と目を潤ませました。
選手を褒めることが滅多にない監督の言葉に、
選手達は皆、心の底から喜んで感動したことと思います。
★あえて憎まれ役になる
練習でも試合でも、門馬監督は選手達を怒ることの
ほうが多いです。
こういう厳しい姿勢を貫くことには理由があります。
基本的に選手を褒めるのは、目標を達成した時で
目標に向かってまい進している時は、選手の気持を
鼓舞し続けなければならない・・・
このことは、昨年死去した原貢監督
(巨人・原辰徳監督の実父)から受け継いだ
教えだそうです。
あえて憎まれ役になることを覚悟の上で尻叩きを
懸命に行ってきたのです。
全ては、夏の大会で「全国制覇」の栄冠をつかんで、
選手と一緒に涙して喜びを勝ち取るためでした。
そんな鬼軍曹のことを選手たちは誰一人憎んでいません。
小笠原選手は、今大会中「自分が尊敬する人は監督です。
チームの全員が監督を絶対に胴上げしてやるんだと強く
思っている」と何度も言っています。
★巧みな人心掌握術
東北勢初の全国制覇をあと一歩のところで逃した
仙台育英の戦いぶりも見事でした。
佐藤投手を含め仙台育英の選手たちを巧みな
人心掌握術でまとめ上げてきたのが、
佐々木順一郎監督です。
門馬監督とは対照的に佐々木監督の指導法はかなり
柔軟性に富んでいて、多くの高校球児が「丸刈り」
にすることを当たり前にしている中で、それを
チーム方針として強制しないことを明言しています。
他に選手たちに「接客が素晴らしい
東京ディズニーリゾートのスタッフになり切って
おもてなしの心を身に付けるようにしなさい」と
アドバイスして、一流プレイヤーを目指す前に
人間性を高めさせようととするなどユニークな
スキルアップ法を数多くチームに導入しています。
今大会の準決勝で仙台育英は怪物1年生、清宮の
いる早実と対戦して、7-0の完勝をしました。
大注目のチームを相手に平常心を保ち、勝利した
裏には佐々木監督の巧みなメンタルコントロールが
行き渡っていたからなのです。
★強いメンタルを徹底させるために
チーム関係者に聞いたところによると、
選手たちに強いメンタルを徹底させるために、監督は
ちよっとユニークな試みを行っているといいます。
それは、大事な試合に臨む前、バスの中でメンタルを
高めるための音楽を流しているそうです。
音楽をバックに選手たちがおまじないのような歌詞を
口にして気持ちを高めていくそうです。
過去の不祥事など苦難を乗り越えながら佐々木監督は
現在の指導法を見出して、今大会で、目標の全国制覇は
ならなかったけれど、準優勝をつかみ取りました。
全国3906校の頂点の座を争った両軍の指揮官を
例えれば、門馬監督が「剛」ならば、佐々木監督は
「柔」ということでしょうか。
どんなスポーツでも良き指導者につくことは、
非常に大切なことと思います。
読んで頂きありがとうございます。
失礼いたします。 篠原香代