【ユニクロ】に変調 アパレル業界で独り勝が一転して独り負けに!
こんにちは~ 篠原です。
「ユニクロ」といえば、誰でも知っているブランド
となっていますね。
その「ユニクロ」が、2か月連続で、マイナス成長となっています。
7月前年同月比1.5%減、6月は11.7%減となっていて、2012年9~10月
以来3年振りとなるマイナスになっています。
アパレル業界で独り勝ちだったユニクロに
何が起きているのでしょうか?
会社側は「7月は前半が梅雨の影響で気温が低かったことから
夏物全般が苦戦した」とコメントしていますが、天候不順という
外部要因だけでは、ユニクロの失速は説明ができません。
というのは、他の店舗でカジュアル衣料店「ファッションセンターしまむら」
では、7月の売上高が3.0%増となっています。
「グローバルワーク」「ローリーズファーム」などレディスカジュアルを
展開するアダストリアも、トレンドのワイドパンツの売り上げが好調で
9.4%増になっていて、またイオン系で「ikka」を展開するコックスも
カットソーなどの売り上げがよく、5.9%増と好調だし、セレクトショップを
展開するユナイテッドアローズも1.4%増となっているのです。
このような状況をユニクロは、
「今年はファッションがトレンドものの移っていて、
ベーシックな実需商品を扱っているので、影響を受けやすい」と言っています。
ユニクロと同じ、ベーシック商品を扱っている各社は、
「無印良品」が6.4%増、ジーンズメイト1.1%増、マックハウス5.5%増、
ライトオン10.4%増、ハニーズ1.0%増と軒並み前年を上回っています。
まさにユニクロ独り負けの状態になっているのです。
エアリズムなどの機能性下着は需要がすでに一巡していて、
類似商品がホームセンターゃコンビニなどあらゆる店舗で発売されていて、
供給過剰になっていることや、結果的に来店動機を促すような商品が
なかったのではないでしょうか。
今までは、数年ごとに、エアリズム、ヒートテック、フリース、
マイクロダウンなど魅力あるヒット商品が出ていました。
秋以降、お客の気持ちを引き止める魅力ある商品が、開発できるか
というところですが、秋以降にも懸念があり、円安による原価高を
カバーするため、秋冬商品の2割を値上げする方針だからです。
値上げは2年連続で、昨年の平均5%から今年は、平均約10%に
拡大する予定です。
昨年も、価格表示を内税から外税に切り替える実質的な値上げをしていて、
これ以降、客数が前年割れになる月が増えていました。
柳井正・会長兼社長は、値上げの影響について「客離れを及ぼさないと思う。
円安もあり、日本で売っている商品は世界で一番安い」
とあくまでも強気な姿勢ですが・・・
価格政策は一歩間違えば命取りになります。
すでに3990円+消費税のジーンズを4990円+消費税に
値上げしていて、総額1本約5440円になるジーンズに対して、
ネット上では「めちゃくちゃ高い!」という声が上がっています。
私もユニクロの商品は好きでした。
それはなぜかというと、価格が安いわりには、素材や縫製がとても
良いということで、ユニクロの商品は素晴らしいと思っていました。
以前、主人がアパレルメーカーを経営していたこともあり、そういうことに
関しては、普通の人より目が肥えていると思っていますので、ユニクロ
は、創業当時から好きでした。
消費者の志向をつなぎ留めて、再び成長路線に戻ることができるでしょうか?
8月以降の戦い方でユニクロの今後が左右されそうです。
読んで頂きありがとうございます。
失礼いたします。 篠原香代