東大生 一気飲みで死亡の両親が提訴 ! アルコールが体に及ぼす影響
こんばんは~ 篠原です。
2012年に東大テニスサークル飲み会で、焼酎1リットルを
一気飲みして、急性アルコール中毒で死亡した事件。
皆さまは覚えていらっしゃいますか ?
東大の教養学部当時2年生だった高原滉さんの両親が22日
飲み会に参加したメンバーの22人に1億6900万円の
損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。
アルコールが身体や心理面や
行動に及ぼす影響
★飲むほどに脳が委縮
アルコールが身体に与える影響として、まず知っておく
必要があるのは脳萎縮。
老化による生理的な萎縮もありますが、最近の調査では、
飲酒量が増えるほど脳が委縮するということが
明らかになっています。
現在は晩酌でビール2缶くらいしか飲んでいないという人でも、
若いころ浴びるようにお酒を飲んでいて、その習慣が
長年続いていた場合、脳が委縮し、認知症の原因の一つ
となる可能性があります。
脳萎縮の程度は、脳ドックを受ければ自分の目で
把握することができます。
飲酒による脳萎縮は断酒によって改善することも
知られているので、気になる場合は一度受診をし、
自分の意思でアルコールの量を調整していく
ことをおすすめします。
★死につながり得る、急性アルコール中毒
個人差はありますが、お酒を飲むと酩酊状態になります。
少量のほろ酔い状態だとリラックスし、ストレスを解消
することができますが、度を超えるともうろうとした状態に
なります。さらに、限度を超えると生命に危険を
生じ得る状態になります。
急性アルコール中毒の症状としては、嘔吐や血圧低下、
意識の低下などがあります。
死につながるのは、吐物により窒息することや、
血中のアルコール濃度が高まることにより、
呼吸・循環中枢が抑制されることが一因です。
また、足元がふらついたときの転倒や、状況が悪ければ
電車や車にひかれる、川や海に溺れるといった危険もあるのです。
★酔いが行動におよぼす影響「人が変わってしまう!」
酔いはアルコールによる麻痺作用によるものと言えます。
脳の表層にある大脳皮質は人間の意識や精神活動など、
理性をつかさどっています。
アルコールは大脳皮質を麻痺させるため、シラフの時には
大脳皮質によって抑制されている、本能や感情をつかさどる
部分の働きを活発にさせます。
酔うと陽気になったり、泣き上戸になったりします。
まさに、タガが外れた状態になります。
飲酒運転も、「いけない」とわかっていても、
酔うと考えが変わり「まぁ、大丈夫だろう」と
思ってしまったり、普段は言わないことを口にして
しまったり、そんな心理や行動の変化にも、
アルコールによる麻痺作用が影響しています。
★アルコールハラスメントの心理
近年問題とされているアルコールハラスメント。
飲酒を迫ることや、酔った状態で起こすトラブルなど
さまざまな意味を含みますが、他人にアルコールを
強要する心理もまた、酔いによる麻痺状態からくるものです。
楽しい気持ちを分かち合いたいという心理も働いている
でしょうが、抑制が外れて興奮状態になっています。
強要される側にとっては、肉体的にも精神的にも
大きな被害を受けることになります。
強要される側も、「上司や先輩の言うことだから」
「人間関係を壊したくないから」などの理由で
断り切れないこともあると思います。
その優柔不断が死につながったのが今回の事件です。
普段から飲めない体質だということをアピールして
おくのも一つの方法ですし、礼儀正しくきちっと
断ることが大切なのです。
飲酒は適切な量なら場を和ませ、
人間関係をスムーズにする効果もあります。
飲める人も飲めない人も楽しく過ごして、
悲惨なトラブルを繰り返さないようにしましょう。
読んで頂きありがとうございます。
失礼いたします。 篠原香代